カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

王様の耳はロバの耳 by endy

2004/11/18

ども、ホントは料理もできるミュージシャン、endyです。

●インターネット広まる

インターネットというメディアは、当たり前のように普通の人達の間で使われるようになりました。
それはそれは小学生から家庭の主婦、中にはおじいちゃんやおばあちゃんだって使っている人がいると聞きます。
以前は仕事の関係とかその手の趣味を持つ人だけだった世界だったのが、時代の流れというのはすごいものだとあらためて感心します。

このインターネットが広まることでいろいろなことが変わったのですが、その中のひとつとして自分の考えや意見などの情報を発信しやすくなったことがあげられます。
このサイト自体も誰でも見てくれるわけではありませんが、誰でも見ようと思えば見ることができるわけです。
以前、テレビで酒屋さんがインターネットを使ってパリから注文を受けるというようなCMが流れていましたが、実際にはそんなことはありえません。
100%ないとも言い切れませんが、なんの努力もなしにそんな美味しい話はありません。

●私はだーれ?

私はそんなインターネットの世界で文章を書いて、そのサイトを訪れる人たちに読んでいただいております。
とても多くの人に読んでもらえるとは思えない稚拙な文章とは思いつつ、好き勝手なことを書かせていただき、読んでいただけるのは大変ありがたいことだといつも思っております。

そんな私が文章を書くときに気をつけていることがあります。
それは私はいったいどこの誰かということが知られているということです。
もちろん文章の中で毎度毎度「私は●●に住んでいる○○というもので、□□で働いています」などという自己紹介はしませんが、見る人が見ればそれを調べることは可能なわけです。
それは一体何を意味しているのでしょう?

●どこかで叫びたい

おそらく誰でも同じだと思うのですが、自分の身分を明かしてホンネの意見を述べるということはけっこう抵抗があるものです。
ところがいざ自分の名前が出ないとなると、恐いものなしなわけです。
新聞の投書欄でも匿名希望の人が「こんなことまで書くのか?」とあきれるようなつまらないことでクレームをあげているのをみかけた人も多いでしょう。

今年マスコミで騒がれた事件について様々な意見が飛び交い、「自己責任」などという流行語大賞にノミネートされそうな言葉まで出てきました。
あれとて匿名という安全を保証された中での多くの意見が、社会現象になるまでに大きくなったもののひとつではないかなと考えています。
私も毎週こうやって文章を書く際に、自分の言葉が無責任に独り歩きしていかないか、いつも不安になりながら書いています。

ただどこかで、自分のホンネを書いてみたいという願望は常にあります。
誰も知らないところでだったら、こんな話、あんな話してみたいっていう気持ちって誰でもありますよね。
これって「王様の耳はロバの耳」と一緒かもしれません。
「○○は××だぁー!」
ところが書いてしまうと誰かに読んでもらいたい。
悩みはつきません。

木古内町文化祭 ロビーコンサートのリポートをアップしました。

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