カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

うれしょんするほど嬉しいの by endy

2004/10/14

ども、endyです。前回は大の話でしたので、今回は小の話を・・・。

●うらやましい

私の友人の家にいるわんこキンタ君。
彼の家に来る友人たちが玄関に入ってくると狂喜乱舞し、そしてうれしょんしてしまう。
「うれしょん」などという言葉が本当に存在するなどとは思っていなかったので、友人が「キンタ、またうれしょんしちゃったのー」と話しかけてるのを聞いたときには、上手いことを言うもんだと思った。
その後、この「うれしょん」がキンタ君だけではなく、ペットとして飼われているわんこ達にとってはさほど珍しいことではないことを知り、ちょっとびっくり。

嬉しくて、嬉しくて、おしっこを漏らしてしまうほど嬉しくて・・・。
そんなに嬉しいってどんな気持ちなんだろう?
それは私にとっては涙が出るほどなのか、拳を天に突き出すほどなのか、腹の底から「うれすぃー!」と叫ぶことなのか。
いずれにしろ幸か不幸か、私はうれしょんしたことはない。
私にとって、そんなに嬉しいことってどんなことなんだろう?
最近そんなことあったかなぁ。
ちょっとキンタ君がうらやましい。

●うれしょんしたいか?

うらやましいとは思うものの、実際にうれしょんしたいかと言われればちょっと遠慮する。
朝、通勤途中で私好みのカワイイ女の子が歩いてくる。
「なんてかわいいんだ。今日はいいことがあるに違いない。あ、こっちを向いて笑った・・・。」
そう思った瞬間、身体の奥底からブルブルと寒気が走り、その後股間に熱い液体が太ももを伝わる感触が走る。
その日は後悔する一日へと変わる。

ある日、上司に呼ばれる。
神妙に上司の前に立つと、上司はにこやかな表情でこう言った。
「君の最近の仕事ぶりを社長がえらく評価してるんだよ。私も鼻が高いよ。ついては君を係長に昇進させることになったよ。がんばってくれたまえ。」
「あ、ありがとうございます!誠心誠意がんばります!」
そう言ったか言わないかのうちに私の股間からこみ上げるブルブルという寒気。
そしてオフィスの床に広がっていく黄色い液体。
「○○君、今の話はなかったことに・・・。」

●嬉しいということ

嬉しいときにわんこ達はおしっこを漏らしてしまうのだけれど、悲しいときは漏らさないのだろうか?
言ってみれば「かなしょん」となる。
寂しいときとか怒られたときとか、思わず「ション・・・」。
でも「嬉しい」と「悲しい」という感情を比べてみると、「悲しい」がだんだん込み上げてくるような感情の変化が多いのに対し、「嬉しい」は爆発的な感情の盛り上がりがあるからこそ「うれしょん」という現象を引き起こすのかもしれない。

実はうらやましいのはうれしょんすることではない。
彼らがうれしょんしてしまうほど「嬉しい」と感じられることなのだ。
「友達が遊びに来た」ということが、それほど嬉しく思えることこそがうらやましい。
私だって嬉しいと思わないわけじゃない。
でもうれしょんしてしまうほど嬉しいのかと言われると「それはちょっと・・・」である。

先日、行ってきたキャンプにもキンタ君はやってきた。
そして私たちを見つけるとちぎれるほどにしっぽを振り、そしてやはり歓喜のうれしょんをしてくれた。

第13回秋韻コンサート(9/11)のリポートをアップしました。

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