カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

現代童謡事情 by かなこ

2004/10/11

先日あるテレビ番組で童謡を久しぶりに聴きました。
かわいい子ども達の歌声ときれいな夕焼けの映像。
(どこかの「児童合唱団」らしかったです。)

『ぎんぎん ぎらぎら 夕日がしずむ
ぎんぎん ぎらぎら 日がしずむ
まっかっかっか 空の雲
みんなのお顔もまっかっか
ぎんぎん ぎらぎら 日がしずむ』

作詞は童謡詩人の葛原しげる。
葛原しげるといえば筝の「名手」と言われた葛原勾当のお孫さんですし、筝演奏家であり作曲家の宮城道雄先生とも交友関係にあったそうです。
だからなのでしょうか、宮城道作曲、葛原しげる作詞の筝の曲もたくさんあります。

私が子どもの頃、母から教えてもらった手ほどきの曲は、宮城道雄小曲集や筝曲童謡集。
その中の「葛原しげる作詞」の曲は、「朝の雪昼の雪晩の雪」「珠と鈴」「二軒の雨だれ」「雪のペンキ屋」「一番星二番星」「夜の大工さん」などなど、まだまだたくさんあります。
「勝った亀の子」「花咲爺」「文福茶釜」「大蛇退治」など、「お話」(昔話)をモチーフにした詞もあるんです。
私は絵本の絵を想像しながら歌い弾いたものでした。

『枯れ木に登ってあちらの枝に こちらの枝に
パッ パッ パッ パッ 灰をばふりかけ ふりかけながら
花咲か爺さん うれしそう うれしそう 』(T番の歌詞)

今なら「灰」自体を知らない子が多いかしら?
だいたい「灰をあちこちに撒きちらしてはいけません!」の環境問題発生ですか・・・。

函館近郊では、先の台風の時の塩害で枯れたようになった樹木がほとんどらしく、今年の紅葉は期待薄らしいのですが、そんな中、季節外れと言いますか狂い咲きと言いますか、現在、この時期に桜や梅が咲いているという話を良く聞きます。
花咲か爺さんが来てくれたのでしょうか・・・。
自然界のリズムの乱調・・・?

はてさて 今の子どもさんたちも若い人も、童謡や唱歌をほとんど知りませんものね・・・。
かわいい歌(詞)がたくさんあるのに・・・。
今、習いに来ている小一のS君、幼稚園児のMちゃんに教えたとしたら「何故?どうして?それ何?どういう意味?」の質問攻撃に合うかもしれません・・・
が、めげずにいずれそのうちに教えたいと思っています (*^_^*)。

第13回秋韻コンサート(9/11)のリポートをアップしました。

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