ども、犬よりフリスビーが下手なendyです。
ある日のこと、自宅の2階の窓から外を眺めていると、向こうから小さなわんこを連れたおじいさんが散歩をしながらこちらにやってくるのが見えた。
わんこは柴犬にも見えるが雑種だと思う。
そのわんこが我が家の前にたどり着いた時である。
そのわんこはこともあろうに、自宅前の道路脇でプルプル震えながらふんばっているのだ。
こりゃひょっとしてうんちか?
●うんち残して
わんこがうんちをする事自体は仕方がない。
私がわんこでもしたくなるときはあるんだろう。
私がびっくりしたのはそのあとの光景だった。
やはりうんちだったらしく、おじいさんはわんこがふんばっていた辺りをじっとみつめている。
するとこともあろうにそのおじいさん、そのままわんこと一緒に立ち去ろうとしたのである。
我が家の目の前のうんちを残して、だ。
そりゃねーだろ、じーさんよ!
今度はわんこではなく、私がプルプル震えてきた。
うんちがしたいのではない。
怒りでプルプル震えてきたのである。
●いつもはちゃんと
私は窓を開けて叫んだ。
「ちょっと、おじさん!」
(さすがにじじぃ!とは言えなかった。)
おじいさんはビクッとしてその声のする方向を探した。
そして目を上に向け、私と視線を合わせた。
「そのうんちどうするつもり!」
おじいさんは想定していなかった出来事だったらしく、口をあけふがふがしている。
「あ、いや、その・・・、いつもはちゃんとやってるんだけど・・・」
「言い訳はいいから、ちゃんと始末して!」
「あ、でも袋持って来てないから・・・」
「何で持ってきてないのー!持ってきてないってことは最初っからそのつもりだったの!」
「あわあわ・・・」
「いいから、ちゃんと始末しなさい!」
おじいさんは仕方なく、そのうんちを足で草むらの奥の方を寄せ始めた。
●飼う側の責任
「おい!持っていかねーのかよ!」
「・・・・。」
おじいさんは無言で足を動かし続ける。
もう頭にきた!目上の人に申し訳ないが、言わせていただいた。
「お前みたいなヤツがいるから犬飼ってる人みんなが迷惑すんだ、このアホたれ!もうくんなー!」
おじいさんは肩を落として、無言のままわんこを連れて立ち去った。
わんこはまさか自分のうんちが元で、自分のご主人様が年下に怒られているなんて思いもしないだろう。
わんこは何も悪くない。
全ては飼う側の人間の責任なんだ。
禁煙の話が出る時に思うのは、喫煙派はタバコを吸う側の論理でモノを考えることだ。
「タバコを吸うくらいの楽しみを奪わないでくれ」
その気持ちがわからないわけではないし、奪うつもりもない。
だがそういう喫煙者のマナーは驚くほど悪い。
その仕草に「このぐらいはいいだろう」というホンネがミエミエなのだ。
●白い袋の行方
そんな事件があってから、犬を散歩させている人の行動が気になるようになった。
車で通勤している途中で、散歩させている犬がふんばっているのをみかけると、バックミラーで飼い主はどうするのか見えなくなるまで視線を送る。
飼い主はちゃんと袋を持っている。
うーん・・・やっぱわんこを飼うならそうでなきゃいかーん。
バックミラーから見えるその飼い主は、出終わったうんちを見た後、周りをキョロキョロ見渡した。
すると手に持った白い袋をポケットをねじ込んだ。
そしてその場をスタスタと立ち去った。
お、おい!持ってけよぉー!
※第13回秋韻コンサート(9/11)のリポートをアップしました。
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