カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

行動するバンドネオン奏者 by かなこ

2004/10/04

今年もあと残すところ3ヶ月。
2004年も75%が過ぎた訳ですね。
秋の入り口から少し歩を進めつつのこの時期は、毎年感慨にふけると言いますか、私にとってはなんとなく寂しさと懐古的感覚になる時です。

さて、昨日の朝は久しぶりにゆったりとした気持ちの朝。
「題名のない音楽会」という音楽番組を見、聴きました。
出演者はバンドネオンの小松亮太さんのユニット。
私はバンドネオンという楽器に興味があることと、ピアソラの音楽が好きなので「リベルタンゴ」が聴けるはずと確信しつつ、先週から楽しみにしていた番組でした。
バンドネオンの生演奏を聴きに行く時間がなかなか作れない私としては、せめてテレビで雰囲気ともどもの音楽を鑑賞?したい訳です。

「ラ クンパルシータ」「ラストタンゴ イン パリ」「スターネオン」「リベルタンゴ」など、新鮮なアレンジであろう演奏とおしゃべり、ギタリストやマリンビストとの共演もあって、なかなか楽しい30分でした。

「ラ クンパルシータ」の演奏の時、小松亮太さんの両脇にはとっても若そうなバンドネオン奏者の男性2名が情熱的に演奏していました。
お弟子さんなんですって。
一人は18歳。
15歳の時に小松亮太さんにお手紙を書いて弟子入りさせてもらったとのこと。
もう一人は14歳。
ご両親と一緒にライブを見て、楽屋を訪ねて弟子入り願いを申し出でたそうです。
その14歳の子が言うには
「小松亮太さんがバンドネオンという楽器を自由にあやつっているみたいでカッコ良かった!」と話していました。
直筆のお手紙にしても楽屋訪問にしても、この若者達の自発的情熱入門話には人ごとながらワクワクしました。
「どんどん育つだろうな〜」の精神的土壌がそこに見えたような感じ。

司会者羽田健太郎さんは小松亮太さんを「行動するバンドネオン奏者」と称しました。
「行動」。
前向きな情熱のことなのであろうと勝手に理解した私。
いろんな人(音楽)との共演もなさっているという小松さんは
「こういう音楽の中にもバンドネオンという楽器を生かせるんだ!」
と思いつつ「行動」なさっているらしいです。

さて、タンゴの名曲「ラ クンパルシータ」
「クンパルシータ」とは「仮装行列」という意味なんですって。
ひとつ物知りになった朝のひとこまでした。ヾ(^-^;)♪

第13回秋韻コンサート(9/11)のリポートをアップしました。

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