カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

フリスビー犬、発見! by endy

2004/09/30

ども、虫刺されにめっぽう弱いendyです。今回は先日行って来たキャンプの話。

●外国人に占領される

先日、キャンプに行ってきた。
道南地方でも熊が出没するところということで、有名なキャンプ場。
時期も冬眠前ということで、そろそろ熊さんもお腹いっぱいにしたいよんと思い始める頃らしい。
初日の夜は大雨という悲惨なスタートだったが、いかにも大自然の中という感じでそれはそれで非常に楽しいものだった。

キャンプ場には我々を含め三組のパーティが来ていた。
その一組は外国人集団。
最初は4,5人だったが、聞くところによると夜になると60人も来るという。
ろ、ろくじゅーにん!
と驚いている間に、あれよあれよと外人達が現れた。
我々がセッセとテントを組み立てている間もそれぞれがレクリエーションにいそしむのを見ると、日本人とは若干違う性質を垣間見たような気がした。

●キャンプ場で散歩

そしてもう一組は、いかにもアウトドアは慣れてまっせーと思われる集団。
いくつかの家族が集まっているらしく、数名のガキンチョもウロウロしていた。
テントの中から見ていると、遠くに犬を散歩させている人も見える。
種類はなんだろう?
トコトコ小刻みに歩く姿は小型のテリア系かな?
うーん・・・こういうところに犬を連れてくるってのもなかなかかっこよいではないかと、自分が犬を連れて散歩に来ている姿をしばし想像。
あ、俺、キャンプに一人で来ることなんてねーな、と思い、毎回連れてきてくれる友人たちに感謝する。

しかしこういう大自然の中にあんなトコトコ歩く小型犬は似合わない。
もちろんかわいいにはカワイイんだが、どうもスケールが合わない。
やはりこういう所はラブラドールとかのややデカ目がいいかもしれない。
そう思っていたら、そこに初めて見る光景があった。

●賢い犬

いかにもニューファミリー風(今時こんな言い方はしないか・・・)の格好をした夫婦と子供が丸い円盤を投げた。
するとそれを追いかけるものすごいスピードの生物。
届かないのではと思ったのも束の間、その生物はフワっ身体を中に浮かせその円盤を捕まえた。
フリスビー犬だ。
初めて見た。
かっちょいい。

あの犬、どっかで見たことがある。
そうだ、映画「ベイブ」に出てくる牧羊犬フライと同じ犬だ。
調べてみたらボーダーコリーというらしい。
毛こそ長いが、白と黒のコントラストがボステリに似ている。
それにしても賢そうな顔だ。
うかうかしていると怒られそうだ。
と思ったら、フリスビーを投げている奥さんらしき人が投げる方向を失敗した。
「あ、ごめーん!」
やっぱりあやまっている。
賢いのだ。
きっとヤツは子守を頼めば、しっかりやるに違いない。

●俺たちゃ犬じゃない

それを見ていた我々の仲間の1人が荷物の中からフリスビーを取り出して言った。
「ウチもフリスビーやろうぜ!」
一緒にフリスビー犬を見ていたそいつの奥さんが、不思議そうな顔をしてこう答えた。
「誰が取りに行くの?」

あのね、フリスビーってのはね、普通、人と人が投げたり受けたりするもんなの。
俺たちゃ犬じゃねーんだから、取りに行かなくてもいいの!
どうやらボーダーコリーを我々が飼うのはまだ早いらしい。

第13回秋韻コンサート(9/11)のリポートをアップしました。

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