カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

カリンズ熟す by かなこ

2004/07/12

七夕も過ぎ、いよいよ「盛夏」を迎える頃となりましたね。
長期予報では函館にも夏らしい暑さが訪れるはずなんです。
が、まださほど暑い日は訪れていません。
本州では猛暑とやら。
テレビに映る灼熱陽炎はちょっぴり羨ましい「夏景色」です。
つい先日 仕事で札幌に行ってきました。
「夏だわー!」の空であり気温でして、寒さ嫌い暑さ好きの私にはラッキーでした。

さて、昨年のカナコラムにも書いた我が家の「カリンズ」が今年もたわわに実りまして、7日に収穫し、私の夏の行事「カリンズソース作り」を挙行?いたしました。
50cm四方の箱2箱にてんこもりどっさりのカリンズの実。
元気をくれる真っ赤な実には、デッカイ種が入っています。
裏ごししなければ「ソース」にはなりません。
この裏ごし作業はかなり面倒くさいし「しんどい」のですが、「手間をかけるからこそ出来上がりが楽しみなのだ!」と自分に言い聞かせながら、黙々と作業に邁進した訳です。
黙々の最中に思ったこと=熟す・・・。

実が熟す。
時間が経てば熟す=待っていれば良い。

機が熟す。
これは努力から生まれ来る能力(実り)のチャンス?

お筝をお教えする時、
「精一杯お教えします。でも覚えるのは貴方自身ですからね。」
と私はよくお弟子さんに話します。
努力の時間を積み重ねることによって、完成度の高い演奏も出来るし、演奏可能な曲も増える=機が熟す。

近年はお湯を注ぐだけでお惣菜が出来たり、液体をかけておくだけでお漬物が出来たりと、とにかく「食べたい時にすぐ作れちゃう!」という便利なものがいっぱいあるうれしい時代であり、それが「本物の味ではない」などとは決して言い切れない「美味しさ」があると思っています。
が、こと筝に関しては「即席」では味わえない「手間をかけた味」を知って欲しいと思う私なのです。
こんなことを考えるようになった私って、年をとったということなのでしょうかね〜。

などと考えながら「ソース」は出来上がった次第です。
アイスクリームとヨーグルトとカリンズソースを交互に重ねたグラスいっぱいのデザートは美味しいですわよ!
満足 満足!o(^o^)o

函館音楽協会春季定期演奏会第92回函館三曲協会演奏会のリポートをアップ。

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com