カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

もみじの恩返し by かなこ

2004/11/01

今日から11月。霜月に突入ですね。
あと2ヶ月をどう過ごされますか?という時期ですかね。
一昨日は木古内の文化祭に行ってきました。
町教育委員会と門人の平野智晴(雅智歌)さんとの企画による公民館ロビーコンサートは、とっても楽しいものでした。
その様子は近々リポートにアップしますのでお楽しみに!です。

木古内に向かう車窓から、あるデパートのウィンドウディスプレイが目に入りました。
そこには「サンタクロース」が・・・。
「まだ10月なんだよー!」と言う私に同乗の門人内藤さんが、
「だって先生 あさってはもう11月なんだし・・・。」と言うんです。
「なんでそう急ぐんだろうね〜。去年のカナコラムにも書いたんだけど、
『今』をめいっぱい感じて暮らしたいと思う私なのよね〜。」
という呟きは聞こえたか聞こえなかったか・・・。
独り言ざんした。

さて、先週のある日の出来事。
白衣?を着たコックさんらしい若い男性2名が、我が家の前をウロウロしているのです。
「なんだろう?」と思って窓から見ていましたら、なにやら我が家の庭木を眺めている様子。

若「ごめんください。お願いがあるのですが・・・。」
私「なんでしょう?」
若「近くの『いのこ家』という店の者ですが、お宅のもみじの葉を少しいただけないでしょうか・・・。」
私「塩害で綺麗な葉はあまりないでしょう。 間に合うのがありましたらどうぞ!」

という訳で上部にある葉(枝)が比較的赤くて綺麗でしたので、脚立もどきの椅子をお貸しし2名の若者は数本の枝の確保成功!
そうして「選ばれたもみじ葉」はもらわれて行ったのでした。
写真撮影に使いたいとのことでして、「家のもみじも幸せだよね〜」と母と話していました。

後日談。
木古内から帰宅した私に母はニコニコ顔。
「カナコ 今時珍しいくらい律儀な話だよ。」と・・・。
「もみじの御礼です。」とお店特製の品を持ってきてくれたそうなのです。

一昔前、我が庭のもみじ葉を大量にむしりとっていった近くのお店の料理人さんが居ました。
その時は「ちょっとー、何やってるの?それ私の家の木の葉でしょ?」と言った私。
その言への答えは「・・・フン。」だったのですよ。
今回の『もみじの恩返し』の出来事は、現代では希薄な感覚の礼儀・人間の律儀さを再確認できたようで、その心がとても嬉しかったんです。

楽しいコンサートとちょっといい話。
ほのぼのの晩秋の一日でした。

ざいだん出前コンサートVol.44のリポートをアップしました。

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com