カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

猫の額で運動会 by endy

2004/09/23

ども、前回の猫はその後どうなったのかという声を聞きましたので、今回は続きを書くendyです。

●怒っていたのか?

猫の額で運動会事件のあと、私はノミ対策にノミ防止首輪なるものを購入した。
猫の皮膚はデリケートで弱いと聞いていたので、ガーゼで巻いて直接肌に触れないようにしてヤツの首に装着。
数日後、私の部屋からノミは消え、数週間後、私の身体から水ぶくれは消えていった。
その部屋を出るときベッドをよけたら、ヤツが爪とぎにつかったと思われる壁が無残にもボロボロの状態で現れた。
やはりあの時ヤツは怒っていたのかもしれない。
大家さんにしこったま怒られた。
ヤツとは西池袋で別れた。

●同棲に終止符を

その後、何度か引越しを繰り返したが、ノミの一件があってからネコと一緒に暮らすことには慎重になった。
しかしやはり近所にカワイイ野良猫がいると、ついつい「ウチに来ない?」と誘ってしまう。
私はノミが発生するのは夏なんだから、秋から冬にかけてならば一緒に暮らせるだろうと考えた。
さっそく近所で気になっていた猫と同棲を始めた。
季節は冬だった。

前回と同様、ヤツに名前はなかった。
夜は湯たんぽがわりに布団を共にし、ヤツはヤツで貧乏な私のところ以外でも食料を調達していたようだ。
その甘い生活は寒い冬に温もりを与え、やがて春を迎えた。
春になったことで私は再びあの悪夢を思い出した。
熱くなる前にヤツとの同棲に終止符を打たなくては・・・。

5月も半ばを過ぎた頃であろうか、私はヤツを部屋に入れるのを拒んだ。
もちろん外で顔を合わせるときは今までどおりだが、けっして部屋の中に入れることはなかった。
ヤツは「そういうことかい」とでも言いたげだったが、それでも毎日アパートの周りにやってきた。
ノミは発生しなかった。
いや、そのはずだった。

●俺が孵化させたの?

7月に入ろうとした頃、虫刺されを一箇所発見。
猫と一緒に寝ていないんだからノミではないはずだ。
しかしその一箇所の虫刺されは赤く腫れあがるだけではなく、やがて水ぶくれへと進化していった。
そして数日が過ぎると、あの悪夢を思い出させるように、私の身体は水ぶくれ銀座と化した。

おかしい・・・そんなはずはない。
なぜこんなことになったのか・・・?
確証はないが、おそらくこういうことではなかったのかと思う。
冬から春にかけてヤツと布団を共にしていたが、ヤツの毛皮の中には孵化こそしなかったがノミの卵がいたのだろう。
当然その卵のいくつかは私の布団の中に落ちてしまった。
そして温かい季節の到来と共に、私がその悪魔を孵化させたのだ。

●バーサンではない

もはや布団の中だけにいると確定することすら危うい状況だ。
私は非常手段をとることにした。
アレを使おう!バ○サンだ。(バーサンではない)
こうなったら部屋中全ての虫退治だ!

早速、薬屋でバ○サンを購入。
部屋の真ん中に設置して点火。
しばらくすると部屋の中は白い煙でいっぱいになった。
説明書をよく読まずに使用したため、部屋に戻る時間がちょっと早かったらしい。
部屋に戻ってしばらくすると頭がクラクラしてきた。
しかし効果はテキメンだったようで、翌日から新たな虫刺されのあとは増えなかった。
ヤツは再び私の部屋で暮らすようになった。

※今でもなぜノミ防止首輪を使わなかったのか今でも思い出せない。

10月のスケジュールを更新しました。

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