カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

漢字って by かなこ

2004/06/21

今日は夏至ですね。
函館も夏っぽい気候になってきています。
春は若葉萌える新緑の候、夏は濃い緑色の深緑の候。
同じ「しんりょく」でも「緑色の違い」が伝わってきますよね。
漢字が持つ表現力=想像することにつながって面白いです。
人の夢=儚い・・・。
娯楽=女が呉れる楽しみ(あるコメンテーターが言ってました。)
手で包む=抱く(「だく」とも「いだく」とも読みますね。)

最近漢字が見直されているとか。
漢字って漢民族が使った言葉・漢語を文字にしたものなんですよね。
日本で作られた漢字は国字で、これは中国にないものや概念を表わすために日本で作られた漢字。
ある文献で読んだのですが、たとえば「魚」について。
日本は中国よりもはるかに魚の種類が多いので、中国にない漢字がつくられたそうです。
「鰯(いわし)」「鱈(たら)」「鯵(あじ)」「鰹(かつお)」「鮭(さけ)」「鮎(あゆ)」「鰆(さわら)」などなど。

話は少し反れますが 筝(こと)の弦名は、今でこそ、一 二 三 四 五 ・・・と漢数字で表わしていますが、その昔は全部漢字。(教訓抄に書き残されています。)

仁 智 礼 義 信 文 武 斐 蘭 商 斗 為 巾

この中の「斗(と) 為(い) 巾(きん)」は現在も使われていて、十三本の弦名は、

一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 斗 為 巾

と譜面には書き表しています。

最近はパソコンメールや携帯メールをする時に、「変換」という選択肢便利帳に頼れるので「実際に書くこと」から離れがち。
ともなって、どんどん漢字を忘れてしまっていることに気が付きます。
最近「正しく読めますか?」的な漢字がらみの本を買ってきました。
その中に「異名」という漢字があるのですが、「いみょう」と読むそうで「いめい」とは読まない」と書いてありました。
過去に「異名同音(いめいどうおん)」と覚えていた楽典用語。
「あら〜私、間違って覚えてたかしら?」と思いつつ半信半疑。
国語辞典を調べてみました。
「いめい」と書いてました・・・。

ほんとうに漢字って難しい・・・けど面白い。
「薔薇 という字を書けますか?」というCM?も懐かしいですね。

函館音楽協会春季定期演奏会第92回函館三曲協会演奏会のリポートをアップ。

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