カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

桜咲く。 by かなこ

2004/03/08

啓蟄も過ぎ暦の上では春。
私の家にも「春」が来ました。
「桜」が咲いたのです!

函館の観光名所“史蹟”五稜郭公園の桜、染井吉野?が満開になるのは、毎年5月の連休の頃。
その桜の木の剪定作業は、毎年1月と2月に行われます。
今年1月の中頃 知り合いの方から剪定後の桜の枝をたくさん戴きました。
「甕(かめ)にでも挿しておけば2月下旬には咲くと思うよ!」とのこと。
玄関にドッサリと置かれた桜の枝は枯れ枝に見え、その蕾とて可哀相なくらい硬くて小さくて、本当に咲くのかな〜?と信じ難い気持ちでしたが、とりあえずドサッと甕に突っ込みお稽古部屋の床の間に飾っておきました。
「先生、きっと咲きますよ!」
「いつ頃咲くでしょうね?」
「全ての枝の花が咲いたらさぞや見事でしょうねー!」などとお弟子さん達と楽しみに待っていました。

2月上旬には蕾が膨らんできて、枯れ茶色の枝の蕾が黄緑色のプクプクになり2月16日に開花が始まりました。
そして今、真っ白い桜が咲き誇っています。
陽に当たらないせいでしょうか、日陰の桜花は白いです。
お水という栄養?だけで元気に咲いた白い桜。
純白の桜もとっても美しいです!

真っ先に咲いた花はもう散り始め、花の命は短くて・・・といったところです。
桜の花びらって散った姿も絵になりますね。
宇野千代さん作の絵柄みたいに散らばった花びら。
グラスのお酒に浮かべたりすると花びら一枚一枚が可愛く見えます。

その年の花は散れども翌年もまた同じように咲く花。
根の寿命が尽きるまで花は咲き続ける・・・。
そう考えると「強い生命力」を感じます。
人生における「花の時期」とて一度限りではないはず。
「もうひと花咲かせたい。」とは良く聞く・よく言う言葉ですものね。
昨年ヒットした「世界でひとつの花」の歌詞にあるように、我々はオンリーワン。
毎回同じ花は咲かなくても人それぞれに「花の時期」があって、小さな花でも咲き続けさせたい自分花。

甕に入った我が家の桜は今年限りの限定「桜」。
花の時期が去ったあとは片付けられて捨てられる桜の枝。
しっかり写真に写しておきました。

外にはまだ雪が残っていますがひと足早いお花見気分。
北国に居て「春」の先取り!
自然界の小さな息吹きに元気を貰っている私です。

3/3、おひな祭りコンサートをやってきました。

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