おひな祭り ミニコンサート 2004/3/3(水) 特別養護老人ホーム「旭ヶ岡の家」

夢の咲く丘

3月3日のお雛祭りの日に、市内にある特別養護老人ホーム「旭ヶ岡の家」で筝のミニコンサートをしてきました。
総合施設長であるフィリップ・グロード神父様の著書、『旭ヶ岡の家創設25周年記念誌』の表題は「夢の咲く丘」。
まさにこのホームはおしゃれな内装がほどこされていて、夢のある御老人の憩いの場といった雰囲気のホームなのです。


今回で3回目となる「旭ヶ岡の家」でのコンサートは、あいにく窓の外は花吹雪ならぬ雪吹雪でしたが、七段飾りのお雛様の緋毛氈が目にしみるように鮮やかで、その場所に居る弾き手と聴き手には「春」の足音が聴こえてくるようでした。

筝の音色とお雛様

当日のプログラムは、ホーム入居の皆様も知っているわらべ唄のメドレーなどを含め4曲ほど演奏。
施設の方のご好意で美しいプログラムも用意していただきましたし、筝の演奏に合わせて会場に居る皆さんが唄を歌ってくださったり・・・と、共に楽しむ「お雛祭りコンサート」の時間でした。
会場の皆さんが全身を耳にして聴いてくださっているようで、緊張はいたしましたがそれは優しい空気の中で演奏している感の穏やかな緊張でした。

総合施設長・グロード神父様とは親しくさせて戴いておりまして、私のコンサートや社中の会にも足を運んでくださいます。
この日も「美しい筝の音色はお雛様にピッタリ!」と大変喜んでくださいました。

老いは万人に訪れるもの

わが社中の内藤伸子さんが演奏に参加してくれましたし、澤木ひろみさんは写真とビデオ撮影などのお手伝いをしてくれて、和やかにコンサートを終えました。
「また来年もまいります。どうぞお元気でいてくださいね!」とお約束をし、すがすがしい気持ちで家路につきました。

グロード神父様に「サヨナラ」の手を振りながらの帰路、
「老いは万人に訪れるものであり、やがて私も老人になる。
素直な心を持ったかわいいお婆ちゃんになりたいな〜。」
と坂道を降りる車の中で、なんとなく、ただなんとなくそんなことを思いました。

かなこ

かなこ

photo by hiromi