カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

ハガキ事件 by かなこ

2004/01/26

昨年11月 私のところに一通のハガキが届きました。
実はこの「ハガキの事」をすっかり忘れていた私なのですが、最近の報道番組で取り上げられていて、たまたまその番組を見ていた私は「そういえば私にも・・・。」といった感じで思い出した訳です。

このハガキは表書きには「重要」というスタンプが押してあって、宛名(私の名前のところ)には4桁の番号が打ってあります。
裏には「最終御通知」というタイトルに続いて、
「前略、御急ぎ申し上げます。債権回収の依頼を受理いたしました○○○○と申します。」
に始まって丁寧っぽい文章ながら「借金を返さなければ自宅や仕事先、親類にも迷惑がかかるし押しかけますよ!」という要するに脅しの内容なんです。
「解決したければ至急連絡をください。」と携帯電話番号が書いてあります。
差出会社は横浜の住所。
消印は さいたま新都心。

私はお金持ちではありませんが、借金と名の付くものは一切無し!
なにせカードで物を買うことも怖いように思っている意気地なしですから、まったくまったく笑いたいほど「身に覚えがないこと。」
(借金も財産の内って言いますが財産も無しの私)
「あらら!私にも噂のハガキが来たわ!」といった野次馬的驚きで、そのハガキを読んだ次第です。

新聞などでこの手の脅迫事件や詐欺事件が頻繁に取り上げられる昨今ですが、よもや私に来るとは思ってもいませんでした。
何かの名簿を入手し、それを参考に手当たり次第に送付したのでしょうかね・・・。

一応警察の相談窓口に電話をしてみました。
文面が同じで差出会社が違っているハガキが、市内・近郊に郵送されているとの事でした。
「一番良い方法は放っておく事です。ハガキに書いてある電話には絶対電話しないでください。もし数日のうちに怪しい人間が家の近くに来たり尋ねてきたら、すぐに警察に電話をしてください。」との事。
どんなに思い当たる節が無くても、身に覚えが無くても嫌な気持ちになる問答でした。
誰も来ませんし、ハガキも1回限りでしたが・・・。

未だに問題になっているこの手の話。
一枚50円のハガキをどれほど郵送しているのでしょうね。
騙される人が居て儲かるから続いているのでしょうが・・・。
「オレオレ詐欺」やらなにやら「人を信じる」ことが出来なくて、何事にも「まず疑おう=猜疑心を持って暮らそう」みたいに、人間の黒い部分ばかりを意識するような感覚って悲しくなってしまいますよね。

母が「本当に警察にかけたの?相手は本当に警察の人だったの?」と言いました。
ウワ〜、そこまで疑わなければならないなんて、まったく怖い、悲しい、悔しい・・・。

今年はサル年。
悲しい気持ちが「去る」ような年になれば良いですね!

2003/5/17の函館音楽協会春季定期演奏会のリポート

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