カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

もしもしっぽがあったなら・・・ by endy

2004/01/22

●しっぽは心の鏡

先日、見ていたTV番組でこんなことを話していました。
「ウチの犬さ、平気でウソつくのよねー。私が帰っても知らんぷりしてるくせに、しっぽはブンブンちぎれるくらい振ってるのよー。嬉しいくせにさぁ。でもさー人間にもしっぽがあったら面白いのにねー。」

犬という動物は、自分の気持ちがしっぽに表れてしまうそうです。
見た目にいかにクールに渋く決めていても、ご主人様がエサの皿を出したり、散歩用のヒモを出したりすると、自分の気持ちを隠すことができずにホントの気持ちがしっぽに出てしまい、ブンブン振り回してしまうのです。
もちろんその逆もありで、いかに強そうで恐そうな顔をしていても、しっぽが股の間に挟まっているのであれば、ビビリまくりなのです。
そんな「心の鏡」とも言える「しっぽ」が人間にあったらどうなるのでしょう。

●人間にしっぽがあったら

バーのカウンタでスコッチを片手で揺らしながら、少し離れたところに座っている絶世の美女に、杉リョーばりのクールな流し目を・・・。
しかしトレンチコートの隙間から出ている「しっぽ」はブンブン振りまくり。
下心見え見えのバレバレです。

彼女が自分の誕生日にと腕をふるってくれた豪華なごちそう。
「さぁたくさん食べて!」という彼女の声に、スプーンでごちそうを口の中へ。
すると、それまでブンブン揺れていた「しっぽ」が突然、股の間に・・・。
きっと・・・まずかったんでしょう。

人間ってのは、ホントの気持ちが外から見てわかってしまうと困ってしまうことはたくさんありますよね。
私なんてそりゃもう、ホントの気持ちがしっぽなんぞでわかってしまったら、恐ろしいことになりそうです。

●しっぽじゃなくて

根が正直でウソをつくのが下手な私は、ウソをつくと手に汗がにじんできます。
そのことに気がついたウチの同居人は、私の行動を挙動不審に感じたとき、さっと手をとり汗を確認します。

えーえーそりゃ私はウソをつくと手に汗をかきますよ、えーかきますとも。
しかし、「どれ、手を出してみそ」と迫られると、もうそれだけで手のひらには汗がにじんでしまうのですよ。
ウソなんてついていないときも、「疑われてる」という状況だけで緊張してしまうんですな。

犬のしっぽが犬の気持ちを表すのは、きっと犬にはウソという概念がないからなのかもしれません。
彼等はきっと、田舎から出てきたばかりの純真な少年と同じ心を永遠に持ち続けているに違いない、まーちがいない!

気のせいか、どうも最近ウソをつこうとすると、お尻の辺りがむずがゆい気がします。

2003/5/17の函館音楽協会春季定期演奏会のリポート

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