昨日、某テレビ番組を見ていて何気なく耳にした
「明治・大正・昭和・平成を生きたおじいさん・・・」という歌詞。
「熊じいさん」という歌ということですが、この歌い出しの歌詞を聞いた瞬間、我が父のことが思い浮かびました。
父は明治44年生まれ、平成5年没 享年83歳。
まさに、明治・大正・昭和・平成を生きた人。
父は昭和39年、52歳の時に病に倒れ、左半身不随となりました。
健康体に回復する見込みは無いということと、東京オリンピックをカラーテレビで見せたいという母の願いもあって、4ヶ月の入院生活にピリオドをうち、父は自宅ベッドの上で東京オリンピックを観戦しました。
退院後は、体も気持ちも日増しに弱ってきて、生きる意欲も失いかねないというような
暗い日々だったように思います。
一番辛かったのは父自身。
思うようにならない自分の体をなんとかしなければという焦る気持ちと無念さでいっぱいだったことでしょうね。
一大奮起した父は別の病院に入院し、2年間をリハビリに費やしました。
結果、普通の生活が出来るまでに回復し職場に復帰。
73歳まで勤務してくれました。
決して諦めない「根性」というのか、諦めた時点で方向転換して出発する「根性」というのか、とにかく前を見て生きた人だと思います。
「半身不随になってから30年?奇跡ですよ!」
とお医者さんに言わしめた父。
父が「生きること」に執着してくれたからこそ、現在の私があると思っています。
感謝しています。
「お父ちゃん、本当にありがとうね。」
仏壇の上にある写真に語りかけました。
時あたかも「お盆」(盂蘭盆)。
父の魂が帰ってきてくれたように思いました。合掌。
かなこ
■宮崎さんが聴いたという「熊じいさん」という曲がどうにも気になりましたので、調べてみました。この曲、正確には「熊じいちゃん」と言うタイトルで、二人組のフォークデュオ「19(ジューク)」が「無限大」というアルバムの中で歌っています。歌詞に共感して、この曲が好きだというファンも多いようです。ちなみに最後の歌詞は「僕の中であなたは生きてます。」となっています。
(管理人:endy)
※函館新駅舎開業セレモニーのK's
crewライブのリポートに写真を追加しました。(7/2)
|