カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

沖縄の海水浴 by endy

2005/03/03

どこへ行っても美味しいもの口に合わないものがあることを再確認したendyです。

●沖縄のおもてなし

初めて行った沖縄の空は最初から最後まで、私に微笑んではくれませんでした。
それでも沖縄の人と美味しいものを食べ、泡盛を飲み、沖縄の言葉で会話をしたことはそれはそれは楽しい経験でした。
初日に沖縄の知人が、自分で建てたわらぶき屋根の民家で宴会を開いてくれました。
時間が経つごとに、知らない人が集まり、三線(サンシン)を弾き、歌を歌い、しまいにはハブ酒を取り出し飲まされました。
ありゃ美味しいお酒ではありません。
テーブルの上には手作りの沖縄料理が並びます。
あまりの量に食べ切れません。
沖縄では、たくさんの料理を出すことがもてなしの基本にあるみたいです。

●沖縄で暮らすか

いろんな人がいました。
自分の畑で採れたドラゴンフルーツなどの沖縄の果物を、最近始めたインターネットで通販している夫婦もいました。
まだパソコンも覚えたてで、「大文字しか打てないサー」と苦笑いしてました。

ベルギーの女性と結婚された人もいました。
ベルギーの大使館に勤めていた彼女は、沖縄に来て沖縄が大好きになり、とうとうその土地に住み、その土地の男を好きになったわけです。
とても仲の良さそうな夫婦でした。

その宴会に集まった人はどの人もどの人も人懐っこく、もう帰りたくなくなるほど居心地のいいものでした。
年をとったら、こういう南の島で暮らすっちゅうのもいいもんかなーなんて、本気で思ってしまいました。

●セ・ソ・コ

沖縄の言葉が標準語と違うように、その名前も沖縄独特です。
しかも同じ名前の人が実に多い。
金城(きんじょう)さんなんていう名前は、こちらの佐藤さん並にたくさんいます。
宴会に来たときに初めて知った名前もありました。
その名前は「瀬底さん」。
これ、「せそこ」と読みます。
その人、大変面白い人で、来たときには大変大人しく静かに飲んでいたのですが、後半はTシャツを脱ぎ捨て、踊りまくっておりました。

驚いたことに、翌日「美ら(ちゅら海)水族館」に行く途中、いろんなところで「せそこ」という名前を発見しました。
最終的には「瀬底島」という島まであったりして。
まさに所変われば名前も変わるです。

●沖縄の人は泳がない?

私たちは天気に恵まれませんでしたので、泳ぐことはできませんでした。
でもちょっとだけ触った海の水は、生温かく、おそらく水の中にさえ入ってしまえばさほど寒いということはないと思わせるほどでした。
函館の寒い夏に、授業で入った冷たいプールのことを思えば温泉みたいなもんです。
それにしても沖縄の人が泳いでいる姿をみかけない。
函館ならば、ちょっとくらい寒くても泳ぐ人いるのに。
そういえば、沖縄の人の海水浴なんて見たことも聞いたこともありません。
沖縄で泳ぐ人はいますが、ほとんどが沖縄以外の人か海人(うみんちゅ)と呼ばれる漁師さんです。
ニュースなどで「沖縄の人の海水浴」を見たことのある人はいるでしょうか?
私、ありません。

●オキナワのカイスイヨク

私聞いてみました。
※沖縄の言葉は頭にアクセントをつけて読むと雰囲気が出ます。カタカナになっている言葉のアクセントを頭にしてみてください。

「沖縄の人って海水浴しないの?」
「オキナワのヒトはカイスイヨクいかないさー。」
「えー行かないのー?なんでー?」
「だって、ヒにヤケルもんねー。」
「うっそ!」
「オキナワのヒトのカイスイヨクは、ウミに行っておサケを飲むの。オヨギタイヒトは夜泳ぐのさー。」

これって、私がスキーをやらずスキー靴すら履いたことがないのと同じなんですかねぇ?

気ままに筝ライブ vol.2 のリポートをアップしました。

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