カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

天使になった餃子 by endy

2004/12/02

ども、ジャワ原人を見ると泣けてくるendyです。

●パリパリ好き

私、さほど「食」というものにこだわっているわけではないのですが、美味しいものが食べられることにこしたことはありません。
でもこの「美味しい」ということは、必ずしも万人に共通するものではありません。
私が嫌いだと思うものでも、世の中には好きだという人もいるわけです。
私にしてみれば、私以外の全員が嫌いでも私だけが好きなものが食べられるのであれば、それは幸せということになります。

さて私の好きなものを思い浮かべてみますと、「南部せんべい」「かた焼きソバ」「ピザ(パリっとしたヤツ」「春巻」「もんじゃ焼のはしっこ」などなどいろいろあるのですが、実はこの中にある共通点があることに気がつきました。
私はパリパリした食感が好きらしいのです。
南部せんべいに限らず、甘くないおせんべいはみんな好きですし、あられも柿の種も大好物。
あまり食べることのないパンも、食パンよりは絶対フランスパンです。
ということはパリパリしてなくても好きな食べ物をパリパリさせれば、よりそれは私にとって「美味しい」ものになるのではないのかと考えました。

●羽付餃子

私、餃子が好きなんです。
ラーメンと一緒に餃子を注文して、一口目はタレで食べて、その後ラーメンのスープの中に入れます。
熱いものは熱い状態で食べたいというのもありますし、なんかケチくさいですが、餃子からダシが出るような感じがするのです。
その餃子の焼き加減も、香ばしくちょっと濃い目のキツネ色がベストなワケです。
でも、もっとパリパリしてればもっともっと私は餃子を好きになるはず。
そう思っていたある日、私はテレビで衝撃的な映像を目にしました。

その皿に載った餃子には、薄皮のような膜が香ばしい色になってくっついていたのです。
「まるで餃子に羽がついているようだから」ということで、その餃子は「羽付餃子」と呼ばれていました。
「こ、これだ!」
私はこれならば私でも作れると思い試してみることにしました。

●焼き方

まず一体あの羽は何で出来ているのかです。
白く濁った液体を餃子を焼くときにたっぷりと流し込みます。
聞くところによると小麦粉らしい。
片栗粉でも試してみましたが、ネチョネチョしてなかなかパリっと焼きあがらない。
小麦粉はパリっと行くんですね、これが。

餃子を焼くときのコツは、焼くときにちょっと多いかなというほど水を入れること。
餃子が3分の2程度隠れるくらいにして、強火にしてふたをします。
その水がだんだん蒸発してなくなってきたら、鍋肌にごま油をたらしてあげ、火をちょっとだけ弱めにしてじっくり焼き上げます。
すると餃子と餃子の間に薄い羽となるお煎餅のような膜が出来てきます。
この羽の色が餃子の焼き色だと思っていいでしょう。

●幸せを運ぶ

テフロン加工されてあるフライパンであれば、面白いようにペロンとはがれます。
すぐにはがれない場合は、箸でちょっとつっついてあげればいいでしょう。
この時にお皿にかっこよく載せるために、焼くときにフライパンの形に合わせて、餃子を花びらのように並べます。
皿に載せるときは、まずフライパンに皿のかぶせ、そのままひっくり返します。
そうするとまるで丸いパイというかお煎餅のような感じで皿にのっかります。
これで羽付餃子の出来上がり。

餃子自体の味が変わるわけじゃないんですが、見た目もインパクトありますし、なんか美味しくなった感じがするんです。
市販の冷凍ギョーザもこうやって焼くと、さらに美味しく見えてしまいます。
私にとって羽のついたこの餃子は、私に「美味しい」という幸せを運んでくれる「羽の生えた天使」なのです。

筝曲美音和会 社中交流会のリポートをアップしました。

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com