カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

白い巨塔 by endy

2004/02/05

●財前五郎は田宮二郎

TV好きな私ですが、あまりドラマは見ません。
きっと一度見てしまえば多少面白くなくとも話の続きが気になって、続けて見てしまうような気もするのですが、その1回目を見てみようという気にさせるドラマがなかなかないのです。

そんな中、今年のお正月に「『白い巨塔』の2時間スペシャルは絶対面白いヨ!」という話を聞き、見てみることにしました。
実は私にとっての「白い巨塔」は、25年前、田宮二郎が財前五郎を演じていたときのモノで、当時、高校生だった私はかなりのめりこんで毎週ドラマに見入っておりました。

現在放映中の「白い巨塔」は、昨年に1話から10話までに放送されていましたが、私は見ていませんでした。
どうも俳優陣が若すぎるような気がして見る気がしなかったのです。
昭和の「白い巨塔」は、キャストがみんなオジサン臭かった・・・。
それに比べて、財前教授役の唐沢寿明といい、里美教授役の江口洋介といい、トレンディドラマと変わらないじゃないかと思うのです。

●コテコテの日本人?

さてお正月の2時間スペシャルを見てどうだったか?
もう、しっかり泣いてしまいました。
若すぎると思っていた彼等は、見事にその役にはまっているのです。
他のキャストもいい感じです。

このドラマのキャストはもちろん素晴らしい。
でもやはりこのドラマが面白いのはストーリーの面白さです。
単純に割り切って見れば、「善人が悪人を懲らしめる」というストーリーですので、私も「水戸黄門」や「遠山の金さん」のような勧善懲悪を好む、典型的なコテコテの日本人だということなのでしょう。
昭和版を見ていますから、おおよそのストーリーは想像がつきます。
それでも面白いと感じるのは、ドラマの実力なんでしょうね。

●業界裏事情?

最近、ニュースを見ていると医療事故のニュースが多くなったような気がします。
ひょっとしてこれも「白い巨塔」の影響があるのか?なんて思ってしまいます。
でも考えられなくはないですよね。
あのドラマを見て、医療訴訟に持ち込もうという気になった家族がいても不思議ではないし、世の中も家族側に味方しそうだし・・・。
まぁ現実はそんな単純な話ではないんでしょうけど。

医療の世界だけでなく、どこの世界にもヨソの人にはわからないドロドロした裏事情というものはあるものです。
私には大学病院の世界が「白い巨塔」のような世界なのかどうかはわかりませんが、少なくとも自分が仕事をしている世界のことを考えると、キレイごとだけではないことは想像できます。

そんなこんなを考えながら、木曜10時のあの声を待ちます。(あ、今晩だ!)

「財前教授の総回診です」――。

1/18のNew Year 筝 コンサートの様子をアップしました。

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com