函館の文化・芸術の活動の場として函館市芸術ホールが落成してから5年が過ぎました。
現在、幅広い分野における活動の拠点としてフル活用中といったところでしょうか。
芸術ホールといえば思い出す「ある事件」。
筝や三弦の演奏会本番でのことです。
(筝曲美音和会の演奏会ではありませんよ。)
ステージでは静かに筝曲古典が演奏されていました。
この日はステージ後方全面金屏風ではなく、中央に置かれた金屏風は一双。
我が社中は舞台袖で待機中。
曲が始まって間もなく、音楽とはまったく脈絡の無い「ペタッ、ペタッ」というスリッパの音がクリアに響いてくるのです。
「誰だろう?静かに歩いてよ。」と思った瞬間です。
「あッ!」と驚く暇もなく、わが社中の数人が舞台袖からステージ中央に向かって、身振り手振りで「戻って!戻って!」というような仕草をしているではありませんか!
そこにはなんと老齢の尺八の先生がステージ上を歩いていたのです!
それものんびりと・・・
演奏者はステージの後ろ側通路を通って、上手(かみて)に待機するという手はずだったのですが、どうやら「道」を間違えられたらしいのです。
「通路」と思って歩かれていた所はステージだった。
一旦、ステージ上の金屏風裏に隠れられたので「ホッ」としたのも束の間、待てない性格ゆえか、その先生は曲が終わらないうちに、ふたたび金屏風裏から現れてステージ上を歩き舞台袖へゴール。
予定外の出演者?に客席のみなさんは目が点だったことでしょうね。
芸術ホールに行くたびに思い出す珍事件。
教訓?=「人の振り見て我が振り直せ」
かなこ
※函館新駅舎開業セレモニーにK's
crewで出演いたします。(6/21,22)
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