カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

プロの耳そうじ屋 by endy

2004/02/19

どうも、甘いもの不得意のendyです。

●耳かきマニア

実は耳そうじが好きだったりします。
音楽をやっているので、特に耳をよく手入れしなくてはいけないため・・・という訳ではありません。
耳かきも、普通の竹で出来たものはもちろんのこと、スクリュー型のものや、スプリング式のモノなどいろいろ集めたりしてました。

2,3年前には耳そうじ専用の掃除機みたいなのも購入しました。
ずんぐりしたピストルのような形で、細い口を耳の穴に入れて吸い込むという耳専用掃除機みたいなもんです。
当時、4千円もしましたが、今では2千円くらいになっているようです。
感動するほどの収穫はいまだありませんが、通常の耳かきとは違うタイプの耳垢がとれるような気がして、今でも時々使用しております。

その後、ビデオカメラ付の耳かきがあるということを知り、真剣に購入を考えておりました。
自分で自分の耳の穴の中を見ながら耳そうじをするなんて、なんとファンタスティックなことでしょう!
値段も1万円弱と、耳かきとしては破格の値段だけれども、耳かきマニアとしては手が出せない金額でもない。

●耳鼻科で耳そうじ?

しかしそれほどまでにして取らなければならないほどの耳垢を溜めるためには、それ相応の期間が必要なわけで、そうなるとおそらく年間に数回しか使用しないと予想されます。
それまでガマンできる自信もないし・・・どうしたものかと悩んでおりましたら、耳鼻科で耳そうじをしてくれるという話を会社の人から聞きました。

聞くところによると、何やら耳の中に薬品をたらし、しばらくしてから小さな掃除機のようなもので吸い取るとのこと。
もちろん収穫された耳垢はちゃんと見せてくれるそうです。
教えてくれたおじさんに「たくさん取れましたか?」と聞いてみたところ、「うん、すごいたくさん取れた!」と自慢気に答えたのです。

その話を聞いてからというもの、耳鼻科にいつか行こうとずっと考えておりました。
そしてつい先日その日がやってきたのです。
カードになった新しい保険証を持って、いざ耳鼻科の中へ。
「あのー、耳そうじってやってもらえるんですか?」
「はい、できますよー」
受付の女の子がカワイイことで、さらに期待感も高まります。

●自分でできないのー?

さて、自分の名前が呼ばれ、お医者さんの前に座ります。
「はい、今日はどーしたの?」
「はい、耳そうじをしてもらおうかと・・・」
「えっ、耳そうじぃ?自分でできないのー?」
「いや、そういう訳じゃなくてですね、プロにやってもらえればたくさんとれるかと思いまして・・・」
「耳垢がたくさんあると嬉しいの?」
「そりゃ、たくさん取れると嬉しいもんです」
「ふん、どれ」

仕方ねーな、という顔をしながら、小さな朝顔型のジョウロのようなものを耳に突っ込んで覗いて一言。
「あー、もうゼーンゼンキレイ。もう全く診療の必要はアリマセーン!」
(さぁ帰った、帰った、こちとら忙しいんでぇ!)

ものすごく楽しみにしておりましたが、お医者さんの前にいたのは1分ほどで待合室へ寂しい気持ちで戻ります。
そんな私に追い討ちをかけるようにあの受付の女の子が、私の名前を呼びます。
「800円になりまーす。」
えぇーっ、何にもしてないのにやっぱお金とんのー!
とは言えず、スゴスゴと耳鼻科を後にするのでありました。

1/18のNew Year 筝 コンサートの様子をアップしました。

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