第56回 箏曲美音和会演奏会 〜箏の響き〜                2008/09/13(土)函館市民会館小ホール

宮崎加奈古です。 めくりです! プログラム

本日快晴!

2008年9月13日(土)快晴の一日。
『第56回 箏曲美音和会演奏会 〜箏の響き〜』は、午後3時開演より3時間強の演奏会でした。
昨年は70周年の記念の会を函館市芸術ホールにて盛大に開催しました。
今年は「お弟子さん達の発表」の要素が大。
出演者それぞれに練習を積み重ねた結果を発表する日でしたから、緊張がヒシヒシと伝わってきます。
が、そこは美音和会。
皆さん明るくて楽しい人達!
和気藹々の中で進行し盛会にて終了。
客席にはたくさんのお客様!
ご来聴ありがとうございました。

合奏・独奏、古曲・新曲、曲毎に味わいは違います。
日頃「譜面を追って手を動かすだけの演奏は駄目」と言う私。
音にも曲にもそれぞれの表情があるはずですから、演奏者は表現者でありたい訳です。
これはあくまでも目標ですが、目標は高くありたい!(笑)

音を生む事に楽しさを感じて欲しいと思う私の意を充分に汲んでくれた演奏だったと思います。
きっとお客様にもその思いは伝わったことでしょう。
キャリアのある人も入門したばかりの人も全員緊張します。
でも「楽しかった発表会」だったようです。
勿論、私自身、いろいろと勉強になりました。

昇格披露演奏

6月に(財)正派邦楽会の大師範に昇格した平野雅智歌さんはこの日、昇格披露演奏をしました。
彼女は車で40分ほどの距離にある木古内という町から通っています。
お仕事を持ちながらも意欲的に頑張る人。
「披露演奏は『尾上の松』の箏を弾きたい」と。
(実は ちょっと大変なんじゃ〜ないかい?・・・と思った私でした。)
頑張り屋さんの演奏は実に「お見事!」でした。

尺八で助演してくれた見澤太基さんは、22歳という若い芸大生。
細身で華奢で・・・美しい音色でした。
これからどんな風に成長されるのでしょう。
師匠である菅原久仁義師のような演奏家を目指しているとのこと。
これからの成長が楽しみ!

 

裏話?

今回は都合で出演出来なかったお弟子さんも多く、少し淋しかったのですが、その中の一人であるSさんは朝早くから終演まで裏方を手伝ってくれました。
とても心強かったです。
そしてそして・・・新しく入門された方のお一人がSさんを見て、
「あんた なんで此処に居るの?」と驚きの弁。
なんと中学の時の同級生とのこと!
「こんな所で何故貴方に会う訳?」だったのでしょうね。
知らぬ同士が・・・ではなく、知り合いだった人がたまたま偶然にも同じ社中に所属とは・・・合縁奇縁。

賑々しく?楽しい楽屋でした。
(これからはより一層かしましい社中になりそうな予感・・・)

 

めくり、司会

あと4日で演奏会という時に「めくりを作っていなかった!」と気付き大慌て。
※めくりとは・・・
客席の方が現在どの曲を演奏中なのかが分かるように、大きな文字で曲名を書いた見出し?です。舞台の角に置きます。

以前「めくり」を置かなかった時、お客様から
「途中から来た人は、現在どの曲を演奏中なのかが分からない。」とクレームがあった事を思い出し、急いで書きました。
超が付く下手くそな文字でも無いよりはマシだし・・・。

曲ごとに「めくり」をめくる担当は、急遽endyさんにお願いしました。
会場受付は美加ちゃんにお願いしました。
K's crewという仲間の応援にて安心して演奏に集中出来ました。
縁とはありがたいものですね〜。

司会は岡田 京さん。
私がお渡しするつたない原稿を熟読してくださって、感想なども加えてくださいました。
当日本番中の突然のハプニング要求にも、冷静に対応してくれて、これまた頼もしい!
多くの方に支えられてありがたい事でした。

 

トピックス

この演奏会、初めから終わりまで興味津々にて聴いてくれた小学生の女の子が居ました。
お母様は「最後の曲は最前列で聴いていました!」と。
お箏が大好きとのこと!
ひょっとしたら入門なさるかもしれませんの。
可愛いお弟子さん誕生かもね☆
楽しみ〜♪

これからもお弟子さん達と楽しく精進します!

 

宮崎加奈古

つづく

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