湯の川オンパク 〜湯けむり見聞録〜                             2007/11/10(土) わか松

昨年秋から始まった「湯の川オンパク」。
ご縁を頂いて、私は1回目も2回目も3回目も演奏させていただきました。
1回目はフルートと箏(フルートは松石 隆先生)。
2回目は箏3名で出演。
3回目は箏と日舞&箏の演奏。
場所は3回共に「若松」
若松の創業は大正11年。
老舗割烹旅館です。
風格のあるたたずまいで、玄関を入った瞬間「老練なる豪華」を感じます。

今回の箏の演奏は宮崎・平野・内藤の3名(箏曲美音和会)。
日舞は若柳吉英志先生。
私はMCも担当しました。
「弾く」&「しゃべる」という宮崎モードで進行させていただきました。

ちょっとビックリしたことがありました。
お客様の中に竹葉新葉亭の大女将さんがいらっしゃるではありませんか!
開演前に大女将さんは控室にお出でくださって、

 
「今日はタップリ聴かせていただきます」と。
 

竹葉新葉亭様にも折々お世話になっている私としては、うれしいやら緊張するやら!
『この緊張が精神をも技術をも鍛えてくれるのだ!』と自分に言い聞かせた私でした。

若柳吉英志先生(正派 若柳流)の言葉が勉強になりました。
『気合で舞う』と。
先生はとてもお忙しい方。
知る人ぞ知る湯の川丸仙旅館の女将さん。
細いお体にエネルギー満載で何事にも整然と向う方。
『気合い』という言葉が沁みました。

ちょっと余談・・・。
吉英志先生とは以前から親しくさせていただいている私です。
以前というのは私が子供の頃からなのです。
ですから「加奈古ちゃん」と呼んでくれたりします。
実は・・・、吉英志先生は箏も学んだ方なのです!
今は亡き大塚先生の御門人でした。
母は大塚先生と親しくさせていただいていましたので、いまだに母は吉英志先生の事を「てるちゃん!」と言います(笑)

話はもどって・・・、
箏の曲で舞うのはとても難しいそうです。
音の流れと舞のタイミングなど把握するのはなかなか大変との事です。
箏と舞のコラボレーションと言っても、そうそう簡単に実現させられるものではありませんよね。
吉英志先生が箏を学んだ方だから、短時間で可能になったコラボだったのだと思います。

さて、スウィーツタイムではペシェミニョンのモンブランと紅茶が!
さぞや美味しかったことでしょう。
(私はこの時間を利用して後半の調弦をしていましたの)

つつがなく終えた舞台。
私としても贅沢な時間でした。

写真は今回もステージ進行を担当してくれた八木楽器店店主、八木英樹さんが写してくれたものです。
弾く・喋る。
身振り手振りの私・・・が良く分かる・・・。
(お笑いくださいませ。)

美女5人が映りし写真の右端、ショッキングピンクのオンパクスタッフジャンパーを
身につけしお方は吉英志先生のお嬢様です!

スタッフの皆様、お疲れ様でした。

<わか松>
創業七十余年の歴史と格式高い若松の本館は、天然の檜をふんだんに使い開放的な造
りで、陽光が差し込む大きな窓があり、シンプルなデザイン家具で和とモダンが程よく調和し居心地の良さは抜群の数奇屋造り。
各種会議に大変便利なエグゼクティブルーム。御宴会や各種会合に和室の小広間を2
室、御用意しております。
新館には、80畳の大広間・32畳の中広間があります。

 

photo by yagi, reported by kanako