筝曲美音和会 第51回演奏会 〜箏の響き〜 青麒賞受賞記念 2003/04/29(火) 函館市芸術ホール

鈴演奏者、デビュー! 火の用心 極道の妻たち 宮崎加奈古より プログラム お客様の声 演奏会風景

極道の妻たち

ステージの上には緋毛氈(ひもうせん)という赤い布が敷かれた台があり、その上に楽器が置かれ演奏者が座ります。
台の上は靴を脱いであがるのですが、客席からは見えない端の方に、着物で出演される出演者たちの艶やかな草履が並びます。
「和」の空気を感じる瞬間でもあります。

宮崎さんと同じ黒紋付の着物を着た師匠格のお弟子さんたちは、赤い布の上で凛々しく映ります。例えて言うならば、極妻軍団「美音和会」という感じでしょうか。そうなると宮崎さんは「首領(ドン)」ということになりますか・・・

  

左の写真はリハーサルの時に写したもの。今回私が撮った写真の中で一番のお気に入りです。背景となる黒と赤のコントラストも絶妙ですが、なんといっても箏の下に見える白い足袋。その足の角度がなんとも色っぽいではありませんか。

後で宮崎さんに聞いたんですが、本当は足を揃えなくちゃいけないそうで、こういう足をすると先生に叱られるとのことでした。
宮崎さん曰く、「着物で椅子に腰掛けて箏を弾くのってとっても難しい」とのことでした。

ちなみに本番は洋装ですので、この「足」は見られませんので、アシからず・・・(^^ゞ

たくさんいらっしゃるお弟子さんの中でもひときわ初々しかったのが、中学生トリオ。
紋付・袴を着た男の子(といっては失礼か)と振袖を着た女の子が二人。
そこでは「極妻」も、母親のようにかいがいしく世話を焼いておりました。

演奏会が終わってから、出演者、関係者が集まっての打ち上げ。宴もたけなわの頃、一人ずつ、本日の感想、反省、次回に向けての抱負を一言。その一言一句にみんなで盛り上がりました。それぞれいろんな想いがあったことでしょう。
宮崎さんがホントにお弟子さんに愛されていることがわかりました。もちろんそれに負けないくらい宮崎さんがお弟子さんを大切にしているからなんでしょうね。

つづく

report & photo by endy