カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

運転免許更新の講習にて by かなこ

2005/06/27

つい先日 運転免許の更新に行ってきました。
視力の衰えを感じながら暮らしていますので、視力検査はドキドキもの・・・。
大丈夫でした。
5年後の更新まで(イエイエ、ず〜っと)安全運転を心がけます!

お陰様の「ゴールド免許」ですので、30分の講習でした。
まず初めにお身内が交通事故に遭遇した方達の手記の朗読が流れ、その後、教官様のお話。
その教官のお話の中に義憤を感じた内容がありました。

シートベルト着用の大切さを伝えるべくお話で、30代の女性が交通事故で片腕を失ったという事例に関して
「もしシートベルトを着用していたなら腕を失わずにすんだだろうに。」と言う事。         
「死んだ方がマシだと思うような交通事故の事例なのですが・・・」という教官の前置きの言が、私には義憤でした。ヘレンケラー
確かにとても悲しい辛い結果の交通事故ではあります。
でも『片腕を失ってしまった30代の女性=死んだ方がマシだっただろう』
何気なく発せられた言葉なのかもしれませんが、教官のこういう考え方の言には憤りを感じました。
悲しい事例ではあるけれど命は失わなかった訳です。
不自由な体であっても、そういう自分に存在する能力を出来る限り発揮して、努力して生きること=命
生きるという事の尊さなのではないかしら・・・と思ったのです。

世の中には「不自由」がたくさんありますよね。
肉体的な「不自由」ばかりではない「不自由」もありますよね。
現代に生きる者達に「不自由」は複雑に存在するでしょう。
でも、己を克服し、強く逞しく生きる事が大切であって、そういう事例に接して勇気を与えられる場合もたくさんあるはずです。

一概に「死んだ方がマシ」だなんて発する人が教官であることに怒りさえ覚えました。
「交通事故に遭遇しないように!」の教官としての立場で発した言葉なのかもしれませんが、とにかく不愉快な気持ちでした。
私は肉体の不自由・ハンディを克服して強く生きる人を尊敬します。
私の両親は身体障害者です。
それゆえに余計気になってしまった私なのでしょうかね・・・。

1880年の今日 6月27日 奇跡の人ヘレンケラーが誕生した日。
健常って何だろう?
生きるってどういうことなんだろう?
客観視される不自由って辛いだろうな〜。
そんな事を思った日でした。

北海道教育大学函館校、国際交流事業「日本文化実習」のリポートをアップしました。

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