カナコラム  (更新は毎週月曜・木曜の予定です)

友の涙

2003/08/25

「音楽仲間」のお父様が黄泉の世界に旅立たれました。
その報に接し、ふと思ったことを書きます。

私は肉親二人を自宅で看取るという経験をしています。
母方の祖母と父。
肉親との永遠の別れは、辛く悲しいいものですが、私の場合は祖母にしても父にしても長い療養生活を共有していたので、やがて訪れるであろう悲しみに対峙するための「覚悟」の時間がありました。
ある種の救いだったと思っています。
しかし、永遠の別れの後には、「まだ何かをしてあげられたかもしれない」という「自分」を責める気持ちが残りました。
「親を見送ることが出来て良かったですね。」との言葉は身にしみました。

人それぞれの人生、様々な人生、親子肉親の関わりも、外側の人が計り知ることの出来ない個々固有のもの。

常に冷静で知的な友人。

その友からの電話。
涙の声が今も耳に残っています。
お父様の教えや思い出は、時間の経過とともにご自分の内に見ることでしょう。

「うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ」(良寛)

  

かなこ

 

8/30の全道ハーモニカコンサートの予定を追加しました。(7/28)

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com